秘密の森の沼地にて

わたしの泡は秘密なんです

そんなこと言ったってどうせ私は変わりゃしない

「誰にも束縛されず 自由に生きるの」

ミュージカル・エリザベートの中の名曲「私だけに」を聴くと
心が震える。
この部分は楽曲的にも盛り上がりのところにくる歌詞で
いつも泣きそうになる。
日本で演じられる時の小池修一郎先生の訳もそんなに悪くないけれど
(小池先生の訳って私からするとちょっと不可解なところがある)

本家の訳を読むとより胸が熱くなる。

私は従順になどなりたくない
おとなしくなりたくないし
お行儀よくなろうとも思わない
謙虚になどなりたくない

これはまあシシィが王家に嫁いだということで
過剰に押し付けられたことへの反発の言葉だから強めになっている。
でもここで私がムネアツになるということは
現代の日本で大人になって、比較的自由に生きていられるけれど
私は心の奥で
もっともっと自由になりたいって叫んでいるのかなぁ。


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何かをするのに誰かの許可とったりするの面倒。
その瞬間にしたいことしたいし、行きたいところに行きたい。

孤独と引き換えに自由がほしいのか
自由と引き換えに孤独ではない状況がほしいのか
でも、誰といたって本当は人は孤独なものだし
同時に
本当の意味での孤独なんて存在しないじゃんか。

 

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嫌いだと思っている人に限って
よく考えてみると自分にそっくりだから呆れる。
私は貴様から何も奪っちゃいないぞ。
その奪うという感覚は貴様だけのものだ。
でも私だって多分そうなったら奪われたって思う。
似てるんだよ、結局。
呆れる呆れる、ああ、嫌になっちまう。
あんたのこと、嫌いだけど好きだわ、私。
友達になれたら「あのさーそういう空々しい謙遜だかマウントだかわかんないようなこと言うのやめなよ」って言ってあげられるのにな。
そんでもって、でもわかるー私も同じだからって笑って抱きしめるのにな。
でも友達になんか絶対にならないんだ。