秘密の森の沼地にて

わたしの泡は秘密なんです

ぬるま湯だっていいじゃない

「ザ・スーサイドスクワッド」を観に行った。
私はジェームズ・ガンの「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」大好きで!
大大期待して行って
もう大大期待通りで面白くて面白くて
やっぱりこれだよ、こういうのが観たかったんだよう~ってウキウキしたんだよね。
吹き替えも観たいなぁ・・。
本当によかった。

ただいくつか引っかかったところがあるので沼で叫んでおこう。

 

まず、ちょっと長かった。
年々、体力と持久力がなくなってきているので
2時間越えがけっこうきつい。
面白かったのでいいんだけれど、もう少し短くてもよいと思った。

それから、
基本的に全然大丈夫だったのに
これまた年齢のせいか、一瞬目をそむけたくなったりしたのが
生き物が死ぬ場面。
初っ端から鳥がぶっ殺されるんだけど(Twitterへの皮肉だねw)
心臓ドキっとしちゃったよ・・・。
あと、鳥ハウスが燃やされるのもピエンってなっちゃった。
人体破壊もちょっとビクってなった。
でも基本的には平気なタチ(じゃないとトロマなんて観れないし)。

どちらとも、作品の評価とは関係なく
私の感覚がちょっと変わってきたというだけである。

大好きな作品に変わりはなし!
もう一度観たいな。

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こうして年齢を重ねて変化してきて感覚も変わってくるが
時代に応じて変わる感覚もある。

 

先日、宝塚歌劇団花組「銀ちゃんの恋」を観てきた。
これは、
つかこうへいの「鎌田行進曲」のヅカバージョンである。
私は深作欣二の映画しか観てないけれど、ヅカバージョンは内容はほぼそのまんま。
子供の頃観たときに松坂慶子のヌードにドキドキしたもんだが
そういうシーンはない(当たり前)
当時は、なんというか、ガキンチョながらにすごい物語を観たなぁという充実感で
けっこう好きな作品で何度か見返したと思う。

しかーし。
今回観たら・・・・・
だーーーれにも感情移入できなくて、どころか「なにやってんのコノヒトたち」っていう冷めたしぐさで冷たく見ちゃったよ・・・。
役者さんがどうこうではなく、
ひたすら
なんだこいつらの依存関係は・・・・と。
それをドラマティックに描かれたってなぁと、ほとほと呆れてしまった。

ダメ男ダメ女の物語、好きだ。
こんなにダメなヤツだけどでもわかる、好きになっちゃうよね~~っての、すっごいある。
でも、この物語はそういう気持ちにならんかったとです。
つかこうへいと相性悪いのかも・・・・。
描き方とか、台詞とかが駄目なのかなぁ。

わかんないけど、
とにかく子供だった時にそのドラマに「ほえぇ」となった私は
今では「うげぇ」になったということだ。

時代もあるんじゃないかと思うんだよね。
この話、DVとかさ女を虐げるとかさパワハラとかさセクハラとかのオンパレードなんだけど、
これが作れられた時代は
「いいじゃないか、愛してるんだよ、お前を」「あなたのためだから」で許されてきたことが
今ではもう「いや違うだろ」が当たり前になってきた時代だしね。



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そんな感じで
自分の感覚、昔と今はちょっと変わってきて
わし、鈍感でぬるい人間になっちゃったのかな?と思ってるんだけど
それは仕方ないってことですな。
仕方ないよ、うん。